【6月8日 AFP】米国在住の1200万人にも及ぶ不法移民を合法化する移民法改正案の議論を終結させ、表決を早めるための決議が7日、上院で否決された。これにより、同案の議論は膠着状態のままとなり、上院通過を急ぎたいジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は厳しい一打を受けた形となった。

 同法案を可決させ、エネルギー改革やイラク戦争に関する議論に移るべきだと語ったリード議員は、議論の時間を制限し、通過を早めるこの決議を進めた。

 しかし共和党員は、表決を早めることにより、同法案を十分に議論する時間が削減されてしまうと主張した。

 この決議に対し上院が反対という答えを出したのを受け、民主党のハリー・リード(Harry Reid)上院議員は、同法案を議題から外した。(c)AFP