【6月8日 AFP】米政府は7日、スーダン政府に対し、ダルフール(Darfur)へのアフリカ連合(African UnionAU)と国連(United NationsUN)の合同部隊の早急な受け入れを要求し、応じない場合は紛争が続く同地方上空の飛行禁止を含む、国連による制裁措置が科されると警告した。米国のザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)国連大使が記者団に明らかにした。

 ハリルザド大使によると、国連安全保障理事会(UN Security Council)の代表団は6月17日にスーダン訪問を予定しており、オマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Beshir)大統領とダルフールへの平和維持部隊派遣について協議する。

 財源不足のアフリカ連合部隊は、4年に及ぶダルフール紛争の終結に失敗、これに代わり2万3000人規模のアフリカ連合および国連の合同部隊が平和維持活動を引き継ぐ。国際社会はこれを受け入れるよう、スーダン政府に対し強力な圧力を掛けている。

 国連とアフリカ連合も次週早々、エチオピアのアディスアベバ(Addis Ababa)でスーダン政府代表団と会談する予定で、その席でスーダン政府から派遣の同意を得たい考えだ。(c)AFP