【6月8日 AFP】コスタリカ政府は7日、台湾との国交を断絶したことにより、対中関係における新たな段階に入った。一方、台湾側はただちにコスタリカとの協力関係を断った。

 コスタリカ政府は長年友好関係にあった台湾よりも、大国へと成長しつつある中国を最終的に選択したことを認めた。オスカル・アリアス(Oscar Arias)大統領は6日遅くに行った記者会見で、「決断するべき時だった。中国という現実をわれわれはもはや無視できない」と言明した。

 アリアス大統領はまた、「中国を承認することは、すなわち台湾との国交断絶を意味する」と述べた。2000年以降、中国の正式な政府としての承認を台湾から中国へ切り替えた国としては8か国目となる。

 これに対し、台湾側はただちに反撃し、黄志芳(James Huang)外交部長は、「コスタリカ政府が中国を承認したことは大変遺憾だ。われわれは至急、コスタリカとの関係を絶ち、すべての協力プログラムを停止する」と述べた。(c)AFP