【6月7日 AFP】安倍晋三首相は6日、同日の主要国首脳会議(G8)の開催を前にニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領と会談し、欧州連合(European UnionEU)の中国への武器輸出解禁への動きについて、改めて反対の意を表明した。

 現地に同行した日本政府当局者によると、安倍首相はサルコジ大統領に対し「日本政府はEUの対中国武器輸出解禁の動きに反対する」と言明、一方のサルコジ大統領はこれに対し直接回答しなかったが、「この問題について日本の立場を知ることは重要だ」と述べたという。

 中国の軍事予算は拡大を続けているがその内容は不透明で、日本と米国はこれについて批判を繰り返している。

 ジャック・シラク(Jacques Chirac)前仏大統領はEUの対中国武器輸出解禁を強く支持していた。

 5月16日に就任したサルコジ大統領と安倍首相の首脳会談は今回が初めて。同日本政府当局者によると、安倍首相は来年のG8開催前に同大統領の訪日を希望しており、日仏両政府は直ちに準備に着手する見通しだという。(c)AFP