【6月7日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は6日、同日の主要国首脳会議(G8)の開催に先駆け、地球温暖化に関する新しい国際協定作成に取り組む意志を表明した。

 ブッシュ大統領はドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相との会談後、「わたしは京都議定書後の枠組み作成、および主要目標の達成方法について取り組むことを強く望んでいる」と述べ、また「主要目標の1つは温室効果ガス排出量の削減、そしてもう1つはエネルギー依存、われわれの場合は特に原油依存からの脱却を目指すことだ」と強調する。

 今回の会議では、温室効果ガス排出量の削減を目標とした国連(United NationsUN)による京都議定書が2012年に期限切れを迎えるため、その後の枠組みを作成することに大きく焦点が当てられている。

 ブッシュ大統領はさらに、「開発途上国とわれわれの技術を共有し、またわれわれが優秀な『環境の管理者』であることを示すいい機会だ」と述べた。

 一方のメルケル首相も、今回の会議では気候変動とアフリカの貧困対策に焦点をあてるとし、また「そのほかにもいくつかの分野について議論する必要がある」と述べるも、その詳細については言及しなかった。(c)AFP