【6月5日 AFP】来日したブレンダン・ネルソン(Brendan Nelson)豪国防相と久間章生防衛相は5日、安全保障協力の強化を目指し、会談する。

 会談は6日に開かれる初の外務・防衛閣僚協議(2プラス2)に先立ち行われる。4者協議には、日本側は麻生太郎外相と久間防衛相、豪側はアレグザンダー・ダウナー(Alexander Downer)外相とネルソン国防相が出席する。

 塩崎恭久官房長官によると、4者協議では、北朝鮮問題を含む国際問題や日豪間の安全保障協力に関する具体的な政策が協議されるという。

 北朝鮮に対しては、安倍晋三首相が強硬路線を支持する一方、オーストラリアは北朝鮮との外交関係を維持している。

 前月の報道などによると、北朝鮮からのミサイル攻撃に備えて配備されつつあるミサイル防衛システムに関する日米の調査にオーストラリアも参加すると伝えられた。

 安倍首相は中国との緊張関係緩和に向け取り組む一方、日、豪、米、インド間の4か国同盟の締結を度々要請している。

 こうした流れの一環として3月、日豪は「安全保障協力に関する日豪共同宣言」に調印した。安全保障において、日本が米国以外とこうした合意に至ったのは初めて。(c)AFP