【6月5日 AFP】ホワイトハウス(White House)のスティーブン・ハドリー(Stephen Hadley)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は4日、米国によるミサイル防衛システムの東欧配備をめぐるウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領の最近の発言は、すでに緊張状態にある両国関係にとって「有益ではない」と強調した。

 ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領の欧州訪問に際し、ハドリー大統領補佐官はプーチン大統領の発言について「いくらか激化しているが、われわれはそれを有益ではないと考える」と強調した。

 また「われわれはこの問題についてロシア側との対話を望んでいる。過去にもそのように行なってきた」と訴えた。ブッシュ大統領は今週ドイツで開催される主要国首脳会議(G8 Summit)でプーチン大統領と会談する予定となっている。

 またハドリー補佐官はレバノン情勢についても言及。同国北部の難民キャンプで武装グループと戦闘中の同国の政府軍に対し、軍事支援を追加供給する可能性を明らかにし、「レバノン政府軍と交渉中だが、すでに検討中の追加項目がいくつかある」と述べた。(c)AFP