WTO事務局長、世銀次期総裁へのゼーリック氏指名を歓迎
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【5月30日 AFP】世界貿易機関(WTO)のパスカル・ラミー(Pascal Lamy)事務局長は30日、米通商代表部(USTR)元代表のロバート・ゼーリック(Robert Zoellick)氏が世界銀行(World Bank)次期総裁に指名される見通しとなったことについて歓迎の意を表明した。
米政府は、交際中の女性職員を厚遇した問題で辞任するポール・ウルフォウィッツ(Paul Wolfowitz)世界銀行総裁の後任として、世界貿易からダルフール(Darfur)紛争まで、幅広い分野の複雑な問題で調停役を果たした実績を持つゼーリック氏を指名するとみられる。
ラミーWTO事務局長はAFPの取材に対し「ゼーリック氏とは20年来の知り合いだ。合意を引き出す優れた才や、発展途上国に手を差し伸べる能力を常々称賛してきた」と述べ、同氏の指名を歓迎した。
WTOの新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド、Doha Round)が開始された2001年当時、欧州委員会(European Commission)の通商担当委員だったラミー氏とUSTR代表だったゼーリック氏は、ともに貿易自由化交渉の活性化のため尽力していた。
一方、欧州委員会は、ゼーリック氏の次期世界銀行総裁への指名が濃厚となったことについて、正式な見解を発表していない。ゼーリック氏と同委員会のピーター・マンデルソン(Peter Mandelson)現通商担当委員の間では、過去に激しい対立が生じた経緯がある。
しかし、ある欧州連合(EU)外交官は「ゼーリック氏が世界銀行総裁として必要な資質と、試練に直面している職員らの士気向上を促す能力を持ち合わせているのは明らか」と評価している。(c)AFP
米政府は、交際中の女性職員を厚遇した問題で辞任するポール・ウルフォウィッツ(Paul Wolfowitz)世界銀行総裁の後任として、世界貿易からダルフール(Darfur)紛争まで、幅広い分野の複雑な問題で調停役を果たした実績を持つゼーリック氏を指名するとみられる。
ラミーWTO事務局長はAFPの取材に対し「ゼーリック氏とは20年来の知り合いだ。合意を引き出す優れた才や、発展途上国に手を差し伸べる能力を常々称賛してきた」と述べ、同氏の指名を歓迎した。
WTOの新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド、Doha Round)が開始された2001年当時、欧州委員会(European Commission)の通商担当委員だったラミー氏とUSTR代表だったゼーリック氏は、ともに貿易自由化交渉の活性化のため尽力していた。
一方、欧州委員会は、ゼーリック氏の次期世界銀行総裁への指名が濃厚となったことについて、正式な見解を発表していない。ゼーリック氏と同委員会のピーター・マンデルソン(Peter Mandelson)現通商担当委員の間では、過去に激しい対立が生じた経緯がある。
しかし、ある欧州連合(EU)外交官は「ゼーリック氏が世界銀行総裁として必要な資質と、試練に直面している職員らの士気向上を促す能力を持ち合わせているのは明らか」と評価している。(c)AFP