【シーダーラピッズ/米国 11日 AFP】2008年の米大統領選挙立候補を正式表明したバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員は10日、米政府に対し、北朝鮮との直接対話を求めた。

 米国の代表団が中国で開かれている6か国協議で最終局面を迎えるなか、オバマ議員は、直接対話こそが米朝間の危機を打開する最善の望みであると述べた。

 オバマ議員は、イリノイ(Illinois)州、スプリングフィールド(Springfield)で立候補を表明した後、最初の遊説地となるアイオワ(Iowa)州で行われた市民との対話集会で、「北朝鮮と話しをするべき」との持論を明らかにした。

「北朝鮮が『ならず者国家』との幻想は持つべきでなく、交渉の場において毅然とした姿勢を見せることが必要。どのような国家であっても、対話を行わないことに対して、われわれは罰してはいけない」と語った。

 またオバマ議員は、国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-Moon)事務総長と飛行機を乗り合わせた際、北朝鮮問題を大きく前進させることのできる方法として、「単に米国が北朝鮮を承認すること」と潘事務総長が話したことを明らかにした。

 写真は10日、シーダーラピッズで行われたタウンミーティングで演説するオバマ議員。(c)AFP/Mandel NGAN