「竹島領有」掲げた朴鍾佑、兵役免除へ
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【8月14日 AFP】ロンドン五輪の男子サッカー3位決定戦終了後、竹島(Takeshima、韓国名・独島、Dokdo)の領土保有を主張するメッセージを掲げた韓国代表の朴鍾佑(Park Jong-Woo)の兵役免除の特例が認められる方向であることが分かった。同国の崔光植(Choe Kwang-Shik、チェ・グァンシク)文化体育観光相が13日、明かした。
10日に行われた3位決定戦で韓国が日本に勝利した後、朴鍾佑はピッチ上で「独島は我々の領土」と記された紙を掲げていた。この行為に対する国際五輪委員会(International Olympic Committee、IOC)の要請を受け、朴鍾佑は表彰式を欠席した。また、IOCは政治的なメッセージを競技に持ち込むことを禁じており、調査を開始している。
試合開始数時間前に、日韓が領有権を主張している竹島を韓国の李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領が電撃訪問したことを受け、長年の懸案だった領土問題が再燃していた。
一連の問題ではさらに、メダル獲得で2年間の義務である兵役を免除とする特例が朴鍾佑にも適用されるかが問われ始めたが、崔光植大臣は13日、朝鮮放送(TV Chosun)でIOCがいかなる判断を下そうとも兵役免除は認める方向であると述べた。
崔光植大臣は「現行の兵役法では、五輪で3位以上の選手を兵役免除とすることと定められており、実際にメダルを受け取ったか否かは問わない。彼は韓国代表の一員として五輪サッカーで3位になった」と述べた。
また大韓サッカー協会(Korea Football Association、KFA)は、朴鍾佑は試合後にファンからメッセージが記された紙を受け取っただけで、一連の行動は事前に計画されたものではなかったと主張している。(c)AFP