「竹島領有」掲げた朴鍾佑、表彰式に参加せず
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【8月12日 AFP】国際五輪委員会(International Olympic Committee、IOC)は11日、ロンドン五輪の男子サッカー3位決定戦終了後に領土保有を主張するメッセージを掲げたとして、韓国代表の朴鍾佑(Park Jong-Woo)に対し、表彰式不参加を求めた。
10日に行われた3位決定戦で韓国が日本に勝利した後、朴鍾佑はピッチ上で「独島は我々の領土」と記された紙を掲げていた。IOCの要請を受け、朴鍾佑は表彰式を欠席している。
日韓が領有権を主張している竹島(Takeshima、韓国名・独島、Dokdo)に韓国の李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領が電撃訪問したことを受け、長年の懸案だった領土問題の対立は激しさを増していた。
IOCは声明で、「われわれは10日に行われた韓国と日本の3位決定戦で、韓国の選手が政治的なメッセージを掲げた問題について現在調査を行っている。大韓体育会(National Olympic Committee、NOC)には説明と当該選手の表彰式不参加を要請した」とコメントしている。
これを受けて大韓サッカー協会(Korea Football Association、KFA)は、朴鍾佑は試合後にファンからメッセージが記された紙を受け取っただけで、一連の行動は事前に計画されたものではなかったと主張している。
KFA側は聯合ニュース(Yonhap News)に対し、「朴鍾佑はファンから受け取った紙を持って走り回っていた。われわれはメッセージを確認した後、即座に彼から紙を取り上げたが、その時にはすでに誰かが彼のことを写真に収めていた。彼は勝利に酔いしれ、興奮していた。意図的ではない」と語っている。(c)AFP