【7月27日 AFP】ロンドン五輪は26日、男子サッカー1次リーグの試合が英グラスゴー(Glasgow)のハムデン・パーク(Hampden Park)で行われ、日本は1-0でスペインを破った。

 W杯王者で欧州王者でもあるスペインを相手に、日本が五輪サッカー史に残る番狂わせを演じた。  日本は前半34分に大津祐樹(Yuki Otsu)が値千金の決勝点を挙げ、ブラジルを破った1996年アトランタ五輪をほうふつとさせる勝利を収めた。

 サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)で優勝したスペイン代表の一員だったジョルディ・アルバ(Jordi Alba)とフアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)を擁するスペインは、属するグループD組の本命に挙げられており、前評判では勝ち点3を獲得すると見られていた。

 しかし日本は、スペインに65%のボール支配率を許しながらも、勝利に値する果敢なプレーを見せ続けた。  日本は前半34分、扇原貴宏(Takahiro Ogihara)のコーナーキック(CK)から マルティン・モントーヤ(Martin Montoya Torralbo)をかわした大津がシュートを決め、スペインから先制点を奪った。

 さらに日本は、永井謙佑(Kensuke Nagai)の絶好機を阻んだスペインのイニゴ・ マルティネス(Inigo Martinez)が退場処分となったことで、数的有利でハーフタイムを迎えた。

 退場処分は厳しい判定のようにも見られたが、マルティネスは明らかに永井のシャツを引っ張って倒しており、スペインは判定に強く抗議することはできなかった。

 その後も日本は何度も決定機を作りながらも得点を挙げることはできず、試合終盤には永井と山口蛍(Hotaru Yamaguchi)が絶好のチャンスを迎えながらも追加点を挙げることはできなかった。(c)AFP