【7月24日 AFP】マレーシア五輪委員会(Olympic Council of MalaysiaOCM)と同国のイスラム教団体関係者は、ロンドン五輪に参加するイスラム教徒の選手の大会期間中の「ラマダン(Ramadan)」を免除すると発表した。

 マレーシア紙ニュー・ストレーツ・タイムズ(New Straits Times)は、27日に開幕する同五輪は、1980年のモスクワ五輪以降では初めてイスラム教の断食月であるラマダンの期間中に開催されると報じている。ラマダンの期間中、イスラム教徒らは日の出から日没までの間、一切の飲食を断たなければならない。

 しかしながら、同国のイスラム最高機関、全国ファトワ評議会(National Fatwa Council)の高位聖職者はAFPの取材に対し、「選手は国に栄誉をもたらすため五輪に向かう。彼らはマレーシアに戻れば断食できる。コーランは、遂行すべき目的があれば断食を延期できるとしている。しかしながら、断食しなかった日数を振り替えなければならない」と応えた。  マレーシアのロンドン五輪代表選手30人中、イスラム教徒は11人となっている。(c)AFP