【7月20日 AFP】東京五輪招致委員会(Tokyo 2020 Bid Committee)は19日、2020年夏季五輪開催へ向けた招致スローガンを「Discover Tomorrow(未来をつかもう)」に決定したと発表した。

 スローガンについて招致委員会の竹田恒和(Tsunekazu Takeda)理事長は、招致委員会と東京都の活動を反映し、革新に満ちた大会を世界に強く印象づける目的で作成されたとしている。

 竹田理事長は、「2020年は五輪の持つ価値が東京と人々に何かを与え、また東京の人々や文化、習慣が五輪に何かを与える大会になると信じている」と語った。

 また竹田理事長は、『日本のもてなしの心」が重要なテーマになるとの見解を示し、「もてなしの心をはじめとする日本の伝統は卓越、尊敬、友情といった五輪の価値に基づいている」と語った。

 国際五輪委員会(International Olympic Committee、IOC)は、2020年夏季五輪開催都市を東京、スペイン・マドリード(Madrid)、トルコ・イスタンブール(Istanbul)の3都市に絞込み、開催地は2013年9月に決定する。

 しかしIOCの世論調査によると、五輪招致を支持する住民の割合がイスタンブール73%、マドリード74%に対し、東京は47%と低迷しており、五輪招致への関心の低さは、2016年夏季五輪招致活動でブラジルのリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)に敗れた一因とされている。

 竹田氏は東京都が1964年に五輪を開催していることに言及し、「ほかの候補地との比較は難しいが、イスタンブールはトルコにとって初めての五輪開催となる。東京は2回目になるので、より良い大会を開催することができるだろう」と語った。(c)AFP