【8月10日 AFP】ロンドン五輪は9日、エクセル(ExCeL London)でレスリング・フリースタイル女子55キロ級決勝が行われ、吉田沙保里(Saori Yoshida)がカナダのトーニャ・バービーク(Tonya Verbeek)を破り、3大会連続で金メダルを獲得した。

 レスリング世界選手権(FILA Senior World Wrestling Championships)で9度の優勝を誇る吉田は、男子グレコローマン130キロ級で五輪3連覇を達成したロシアのアレクサンドル・カレリン(Alexander Karelin)氏が保持する主要国際大会12連覇の記録に並んだ。

 吉田の偉業は、8日に行われた63キロ級で伊調馨(Kaori Icho)が女性選手として初めて達成した五輪3連覇に続く快挙となった。

 また、8日の48キロ級で小原日登美(Hitomi Obara)が金メダルに輝いており、日本勢は女子レスリング4階級中3階級で金メダルを獲得している。

 五輪でのレスリング競技は2004年アテネ五輪から女子選手の参加が認められたため、女子レスリングの歴史の中で伊調は63キロ級、吉田は55キロ級でのただ一人の金メダリストとなる。

 銅メダルはコロンビアのジャクリン・カスティージョ(Jackeline Renteria Castillo)とアゼルバイジャンのユリア・ラドケビッチ(Yuliya Ratkevich)が獲得した。(c)AFP