【8月1日 AFP】世界バドミントン連盟(Badminton World Federation)は1日、ロンドン五輪のバドミントン女子ダブルスの2試合に出場した中国ペア1組、インドネシアペア1組、韓国ペア2組、計8人の選手を「試合に勝利するために全力を尽くさなかった」と非難した。

 問題になったのはウェンブリー・アリーナ(Wembley Arena)での7月31日の試合。A組の中国の于洋(Yu Yang)/王暁理(Wang Xiaoli)組は韓国の鄭景銀(Jung Kyung-Eun)/金ハナ(Kim Ha-Na)組に大差で敗れた。この結果、于洋/王暁理組はD組2位で1次リーグを終えた中国の田卿(Tian Qing)/趙蕓蕾(Zhao Yunlei)組と対戦しないことになった。

 試合後に于洋は「わたしたちはすでに決勝トーナメント進出を決めているのに、なぜエネルギーを無駄に使う必要がある?明日、決勝トーナメントの試合があるのに、またつらい目に遭う必要はない」と話した。

 世界バドミントン連盟はC組の韓国の河貞恩(Ha Jung-Eun)/金旼貞(Kim Min-Jung)組とインドネシアのメイリアナ・ジャウハリ(Meiliana Juahari)/グレイシア・ポリー(Polii Greysia)組の試合も調査している。この試合ではインドネシアが敗れた。

 選手たちはサービスを意図的にネットに当てたり、シャトルコックを遠くへ飛ばしたりして観客からブーイングを浴びた。すでに決勝トーナメントに進出を決めていた2組が、1次リーグの順位を操作して弱い対戦相手と当たろうとして、このようなプレーをしたとみられている。

 連盟は1日に懲戒委員会を開き、その後決定を発表する。8人の選手に懲戒処分を科す可能性もある。(c)AFP