【8月10日 AFP】ジャマイカのウサイン・ボルト(Usain Bolt、25)は注目を集める人物ではあるがまだ伝説ではない――国際五輪委員会(International Olympic CommitteeIOC)のジャック・ロゲ(Jacques Rogge)会長(70)が9日、このように発言した。

 ボルトがロンドン五輪の陸上男子200メートルで優勝して五輪で2大会連続の短距離2冠を達成する直前、5人の報道関係者に語ったもの。

 2008年にボルトの芝居っ気に苦言を呈したこともあるロゲ会長は、オリンピックの歴史におけるボルトの評価はボルトが引退した後に定まると述べた。

「五輪に4度出場して毎回メダルを取ったカール・ルイス(Carl Lewis)は伝説だ。ウサイン・ボルトもコンディションとモチベーションを維持できれば五輪に4度出場できるだろう。今はまだ注目を集めているだけで、伝説と呼ぶには値しない」(ロゲ会長)

 ボルト本人は五輪で2大会連続の短距離2冠を達成すれば自分を伝説と見なす、と話していた。(c)AFP