【7月4日 AFP】英国五輪協会(British Olympic Association、BOA)は3日、2012年ロンドン五輪の同国陸上代表を発表し、禁止薬物の使用により永久追放処分を受けていたドウェイン・チェンバース(Dwain Chambers)が名を連ねた。

 34歳のチェンバースは、五輪出場資格をめぐって法廷で争っていたが、2012年4月にスポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for Sport、CAS)がチェンバース有利の裁定を下したことで、代表入りを果たした。

 チェンバースは、4位に入った2000年のシドニー大会を最後に五輪には出場しておらず、バルコ(Bay Area Laboratory Co-operative、BALCO)社が関わったスキャンダルが発覚した2003年に薬物検査で陽性となり、2年間の出場停止処分を受けていた。

 CASが、ドーピングで陽性となった選手が五輪の出場資格を永久に失うというBOAの内規は、世界反ドーピング機関(World Anti-Doping Agency、WADA)の規約に反するとの裁定を下したことで、チェンバースに五輪復帰の道が開かれていた。(c)AFP