【2月26日 AFP】28日に退位するローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI、85)は25日、次期法王選出のための枢機卿らによる選挙、コンクラーベを前倒しすることができるよう規則を改定した。

 ローマ法王は「枢機卿が全員(ローマに)集まれば、枢機卿会がコンクラーベの開始を前倒しできるようにする」と述べた。

 コンクラーベは伝統的に法王退位後15日から20日の間に行われる。この期間には通常、死去した法王のための9日間にわたる服喪が含まれる。

 法王庁のフェデリコ・ロンバルディ(Federico Lombardi)広報局長は、枢機卿団は3月1日にコンクラーベに関する協議に入り、「3月の極めて早い時期に」コンクラーベの開始日を決めるだろうと述べた。

 バチカンでは次期法王選出を前に、英国出身の枢機卿の辞任や渦巻く陰謀が暗い影を投げ掛けている。また、活動家らは児童ヘの性的虐待スキャンダルの隠蔽(いんぺい)に関与した枢機卿を選挙から外すことを要求している。(c)AFP/Gina DOGGETT