【12月14日 AFP】イタリア半島の「かかと」部分にあるプーリア(Puglia)州の町チステルニーノ(Cisternino)。白壁の建物とオリーブの木が並ぶ風景はイタリア南部ならどこでも見られるものだが、一部の住民は、この町こそ古代マヤ暦に基づく「世界滅亡の日」、2012年12月21日を生き延びられる唯一の地だと信じている。

 そのいわれは、1970年代後半に信者らとともにチステルニーノに住み着いたインド人の教祖ババジ(Babaji)師が、世界が終わるときチステルニーノは島となり、滅亡を免れると説いたこと。ババジ師が築いたコミュニティーの副代表者は「21日に何が起こるかは分からないが、あらゆる事態に備えている」と語った。コミュニティーでは19日~26日を「情報、共有、祝祭、鍛錬、瞑想の日々」と定め、準備を始めているという。

 ババジ師は現在、所在不明で、信者たちは生まれ変わったと信じている。(c)AFP