米誌ニューズウィークの表紙「ムスリムの憤怒」、ネットで嘲笑の的に
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【9月19日 AFP】イスラム世界で広がる流血の抗議行動を取り上げた米誌ニューズウィーク(Newsweek)の表紙が、米マイクロブログのツイッター(Twitter)上で議論と嘲笑を巻き起こしている。ネットユーザーたちは、ニューズウィーク誌の表紙に書かれた見出し、「ムスリムの憤怒(ムスリム・レイジ、Muslim Rage)」をまねしたりして、同誌をからかっている。
「おいを空港で見失ったんだが、彼の名前を大声で呼ぶことができない。彼の名前がジハード(聖戦)だから。#MuslimRage」とあるツイッターユーザーは、からかった。
「地下鉄の隣の席でサムスンのギャラクシータブレットでコーランを読んでいた男が、たったいま、老婦人に席を譲った。#MUSLIMRAGE(ムスリム・レイジ)は実に私たちに影響を及ぼしているものだ」と、ニューヨーク(New York)在住の別のツイッターユーザーは皮肉った。
■「ムスリム・レイジ」
ニューズウィーク誌の表紙には、怒れるイスラム教徒の抗議者たちが叫んだりこぶしを空に掲げたりする様子をとらえた写真が掲載され、その上に「Muslim Rage」と見出しが書かれ、副題には「私がいかにして生き残ったか、私たちがいかにこれを終わらせるか」と記されている。
同号のトップストーリー(http://bit.ly/Pies0D)の執筆者は、アヤーン・ヒルシ・アリ(Ayaan Hirsi Ali)氏。オランダの元下院議員で、ソマリア出身の著名な活動家であり、イスラム教を批判したことで殺害の脅迫を受けている人物だ。
ヒルシ・アリ氏は記事で、イスラム教を放棄した経験について語り、イスラム社会における女性の短編映画をオランダのテオ・ファン・ゴッホ(Theo van Gogh)監督と作り、その映画が原因で同監督が殺害されたことについて語っている。
米国在外公館や米国の象徴などを標的にした反イスラム映画「Innocence of Muslims」に対する抗議行動は、20か国以上に広がっている。この粗雑な低予算映画は、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)とイスラム教徒をモラルの欠如した、理不尽な暴力を振るう存在として描いており、米国の小規模なキリスト教過激派グループが製作したとみられている。映画が前週、米動画サイトのユーチューブ(YouTube)に投稿されたことをきっかけに暴動が始まった。
■からかい、皮肉るネットユーザーたち
だが、ニューズウィーク誌の記事、そしてニューズウィーク誌が呼びかけたツイッターのハッシュタグ「#MuslimRage」では、別種の反発が起きたようだ。
「有名な反イスラム活動家を呼んで、いかにして#MuslimRageを終わらせるかというトップストーリーを書かせるとは。上出来だな、ニューズウィーク」とあるネットユーザーはコメントした。
エンタメ・メディア関連のブログ「Gawker」は18日、「Muslim Rage」をネタにした13枚の写真を掲載。たとえば、広場でシャボン玉を吹く少年の写真には、「暴力的な怒れるエジプト人ら」とキャプションが添えられている。これらの写真はツイッターで広く共有された。
また別のツイッターユーザーは、ニューズウィーク誌を模倣した表紙デザインで「Anti-Muslim Rage(反・ムスリムの憤怒)」と題した表紙を作成した。そこには、泣いている子どもたちの写真に「イラク戦争」や「無人機」などのキャプションが付けられていた。
一方、ニューズウィーク誌は、表紙について「この一週間で実際に起きた出来事を正確に描いている」と反論している。(c)AFP/Marianne Barriaux
「おいを空港で見失ったんだが、彼の名前を大声で呼ぶことができない。彼の名前がジハード(聖戦)だから。#MuslimRage」とあるツイッターユーザーは、からかった。
「地下鉄の隣の席でサムスンのギャラクシータブレットでコーランを読んでいた男が、たったいま、老婦人に席を譲った。#MUSLIMRAGE(ムスリム・レイジ)は実に私たちに影響を及ぼしているものだ」と、ニューヨーク(New York)在住の別のツイッターユーザーは皮肉った。
■「ムスリム・レイジ」
ニューズウィーク誌の表紙には、怒れるイスラム教徒の抗議者たちが叫んだりこぶしを空に掲げたりする様子をとらえた写真が掲載され、その上に「Muslim Rage」と見出しが書かれ、副題には「私がいかにして生き残ったか、私たちがいかにこれを終わらせるか」と記されている。
同号のトップストーリー(http://bit.ly/Pies0D)の執筆者は、アヤーン・ヒルシ・アリ(Ayaan Hirsi Ali)氏。オランダの元下院議員で、ソマリア出身の著名な活動家であり、イスラム教を批判したことで殺害の脅迫を受けている人物だ。
ヒルシ・アリ氏は記事で、イスラム教を放棄した経験について語り、イスラム社会における女性の短編映画をオランダのテオ・ファン・ゴッホ(Theo van Gogh)監督と作り、その映画が原因で同監督が殺害されたことについて語っている。
米国在外公館や米国の象徴などを標的にした反イスラム映画「Innocence of Muslims」に対する抗議行動は、20か国以上に広がっている。この粗雑な低予算映画は、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)とイスラム教徒をモラルの欠如した、理不尽な暴力を振るう存在として描いており、米国の小規模なキリスト教過激派グループが製作したとみられている。映画が前週、米動画サイトのユーチューブ(YouTube)に投稿されたことをきっかけに暴動が始まった。
■からかい、皮肉るネットユーザーたち
だが、ニューズウィーク誌の記事、そしてニューズウィーク誌が呼びかけたツイッターのハッシュタグ「#MuslimRage」では、別種の反発が起きたようだ。
「有名な反イスラム活動家を呼んで、いかにして#MuslimRageを終わらせるかというトップストーリーを書かせるとは。上出来だな、ニューズウィーク」とあるネットユーザーはコメントした。
エンタメ・メディア関連のブログ「Gawker」は18日、「Muslim Rage」をネタにした13枚の写真を掲載。たとえば、広場でシャボン玉を吹く少年の写真には、「暴力的な怒れるエジプト人ら」とキャプションが添えられている。これらの写真はツイッターで広く共有された。
また別のツイッターユーザーは、ニューズウィーク誌を模倣した表紙デザインで「Anti-Muslim Rage(反・ムスリムの憤怒)」と題した表紙を作成した。そこには、泣いている子どもたちの写真に「イラク戦争」や「無人機」などのキャプションが付けられていた。
一方、ニューズウィーク誌は、表紙について「この一週間で実際に起きた出来事を正確に描いている」と反論している。(c)AFP/Marianne Barriaux