【7月16日 AFP】今週ポーランドで1週間の日程で、アフリカからインドまで世界各地のエクソシスト(悪魔ばらいの祈祷師)たち約300人が参加して「悪魔ばらい会議」が行われた。

 開催地は、「黒い聖母(Black Madonna)」のイコン(絵画)を祭っているポーランド・カトリックの聖地、ヤスナ・グラ修道院(Jasna Gora Monastery)。同修道院のラジオ放送によると、今年の会議では「欧州や世界全体の吸血鬼たちの最近のトレンドや心の病、悪魔ばらい実施中の悪魔による妨害」などについて話し合われた。この会議は2年に1度開催されている。

 インドのルーファス・パレイラ(Rufus Pereira)司祭や、オーストリア・ウィーン大司教区のラリー・ホーガン(Larry Hogan)チーフ・エクソシストなど悪魔ばらい界の著名人も参加したほか、悪霊が乗り移るほど深刻ではないケースで悪魔ばらいに協力したり、自らが処置したりする聖職者や一般の人たちも参加した。

 会場のヤスナ・グラ修道院にある「黒い聖母」のイコン画には奇跡を起こす力があると、多くのポーランド人が考えている。同修道院のウェブサイトによると、イエス・キリストの12使徒の1人、聖ルカが聖家族(Holy Family)の家にあったテーブルの天板に描いたものとされている。この絵が14世紀にポーランドへやって来たことを示唆する記録がある。

 ポーランドは国民の9割がローマ・カトリック教徒であることを自認する、欧州でも最も信心深い国のひとつだ。(c)AFP