【2月22日 AFP】(一部訂正)キリスト教徒が多いインド北東部メガラヤ(Meghalaya)州で、ある小学校が使用している教科書の中に、タバコを吸い、缶ビールを飲むイエス・キリスト(Jesus Christ)のイラストが使われ、教徒たちが激怒している。

 問題の教科書は、教会が運営する小学校が作成した。例えば、このタバコとビールのイエス像のほか、アルファベットの「I(アイ)」を教える箇所では「IdolのI(偶像のアイ)」と教えている。

 同州シロン(Shillong)教区のドミニク・ジャラ(Dominic Jala)大司教はAFPに、「教科書に登場した問題あるイエスの肖像に衝撃を受け、非常に落胆している」と語った。
 
 警察では、宗教的感情に対する侵害の容疑で版元であるニューデリー(New Delhi)の出版社、スカイライン・パブリケーションズ(Skyline Publications)の社主の逮捕に乗り出した。

 インド国内のローマカトリック教会は同社の教科書すべての使用を禁じ、またプロテスタントの指導者たちは公式謝罪を要求している。メガラヤ州政府もこの教科書を非難しており、州教育相は「このような強烈な冒とく行為を犯す出版社に対し、法的対抗を開始する」と発表した。

 地元英字紙シロン・タイムズ(Shillong Times)によると、スカイライン側は「信仰心の厚い人たちの感情を害した」ことに謝罪を表明したが、問題視されている部分をどう修正するかについての説明はこれまでにない。現在は問題の教科書すべての無料回収を行っている。(c)AFP