【1月20日 AFP】ナイジェリア・プラトー(Plateau)州の州都ジョス(Jos)で3日間にわたって続いているイスラム教徒とキリスト教徒との間の衝突で、死者が約300人に上っていることが明らかになった。地元モスク(イスラム教礼拝所)関係者や医療関係者が19日、明らかにした。

 当局はジョスに24時間の外出禁止令を出しているが、武装した両教徒間の衝突は続いているという。住民らによると、ジョス市内では銃声が聞こえ、各所で煙が立ち上っているのが見えているという。

 同国のグッドラック・ジョナサン(Goodluck Jonathan)副大統領は、軍部隊を派遣するとともに、治安当局幹部に対し「状況調査と今後の対策を助言するため、ただちにジョスに向かう」よう命じた。

 航空当局者によると、ジョスに向かう航空便はすべて運休となった。

 地元モスク関係者は、少なくとも800人が負傷しており、うち90人は重傷のため軍の病院に搬送されたと語った。

 ナイジェリアは人口約1億5000万人のうち、北部にイスラム教徒、南部にキリスト教徒とほぼ半分ずつに分かれている。ジョスは北部と南部の中間地点に位置しているため、ここ数年は両宗教間の衝突が頻発している。(c)AFP/Aminu Abubakar