【1月15日 AFP】世界最大の宗教的祝祭とも言われるヒンズー教の祭典「クンブメーラ(Kumbh Mela、「水差しの祭典」の意)」が14日に始まったインドで、同日、100万人近い信者が聖なる川、ガンジス(Ganges)川でもく浴を行った。

 北部のハリドワール(Haridwar)では、日の出前の暗闇の中、凍り付くような寒さの中を信者たちが群れを成してガンジスの川辺に向かう光景が見られた。初日のこの日は、家族連れもカップルも、富める者も貧しい者も、修行者「サドゥー」も聖者も、サフラン色の衣装を身につけ、もく浴を行った。なお、不測の事態に備えて川岸には警官や自警団が見張りに立った。

 ヒンズー教徒にとって、3か月間続く「クンブメーラ」は罪を洗い流し、輪廻(りんね)転生のカルマを断ち切る機会を与えてくれる。

 インドでは大規模なイベントが年中行われているが、「クンブメーラ」の規模は群を抜いている。

 同祭典の組織委員会によると、現地時間午前2時までに83万1000人がもく浴を済ませたという。(c)AFP/Beatrice Le Bohec