【12月23日 AFP】米国の成人のうち、神はいると信じているのは約80%、神が地球上のできごとをつかさどっていると信じているのは約30%、神は女性だと信じているのはわずかに1%――。こうした世論調査の結果が22日公表された。

 世論調査会社ハリス(Harris)が前月2~11日、成人を対象にオンラインアンケートを実施したもので、2303人から回答を得た。

 その結果、神はいると答えたのは全体の82%だったが、そのうち「絶対にいると思う」と答えたのは59%で、「多分いると思う」と答えたのは15%だった。

 神はいると答えた人の区分を見ると、最も多かったのはキリスト教再生派の87%で、次いでプロテスタント(76%)、共和党支持者(72%)、南部の住民(69%)の順だった。また、黒人と女性のそれぞれ約3分の2が「神はいる」と回答した。

 神はいると答えた人の割合が最も低かったのは若者と大卒者だった。大卒・大学院卒では3分の1以上、20代半ばから後半では40%以上が神の存在を信じていないという結果になった。

 東海岸と西海岸に住む人では、それぞれ約3分の1が神はいないと回答した。 

 また、神は男性だと答えたのは38%、女性だと答えたのは1%未満だった。これは、教会の儀式で「God the Father(父なる神)」という言葉が繰り返し用いられることと関係があるかもしれない。神は男性でも女性でもないと答えた人は34%、男性であり女性でもあると答えた人は11%だった。

 地上のできごとへの神の関与については、「神はただ見守っているだけで干渉はしない」と答えた人は43%、「実際に支配している」と答えた人は30%だった。(c)AFP