【11月2日 AFP】イラン政府は、すべての学校にイスラム教聖職者を1人ずつ任命する方針だと、1日の改革派紙「ハヤテノ(Hayateno)」が報じた。

 教育省の高官の話として伝えたもので、それによると、政府は「学校付き聖職者の恒久任用」計画の詳細を詰めているところで、任命された聖職者は集団礼拝を執り行ったり、校内における宗教問題や宗教的にあいまいな事柄について判断を下す権限を持つという。

 1979年のイラン革命直後には、宗教問題を扱う特別な教師が各校に配置されていたが、現在は、学科を担当する教師自らが宗教問題にもあたっている。

 こうした方針転換は、イラン最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師が行った「西洋の教育は生徒たちに宗教を疑問視させる」との批判をきっかけとした、教育のイスラム化計画の一環と見なされている。(c)AFP