【8月2日 AFP】7月に手首を骨折したローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI、82)は7月29日、静養中のイタリア北部アオスタ(Aosta)で記者団に対し、「主が私に堪え忍ぶことを教えようとした」と自らのけがについてジョークを飛ばした。

 法王は7月17日、休暇のため訪れたアオスタで転倒して右手首を骨折。この日も腕はギプスで固定されていたが、担当医によると経過は良好だという。

「私が転んだとき残念ながら守護天使がけがを防いでくれなかったのは、『上』からの思し召しに従ったためだろう」と法王は記者団に語った。「主は私にもっと忍耐心と謙虚さを持つべきだと理解させ、もっと多くの時間を祈りと瞑想に捧げることを望んだのだろう」

 法王は記者団に話をした後、例年9月後半まで滞在する山荘があるカステルガンドルフォ(Castel Gandolfo)に向かった。(c)AFP