【6月7日 AFP】エルサレム(Jerusalem)で6日、多数の超正統派ユダヤ教徒が市役所の地下に開設された公営駐車場がユダヤ教の安息日である土曜日にオープンしたことに抗議し、道路を封鎖するなどの騒ぎになった。

 警察は警官1人が投石を受けて顔に軽傷を負い、石を投げた若者1人を逮捕したと発表した。

 抗議行動は市役所から500メートルほど離れた、超正統派ユダヤ教徒居住区であるメア・シャリム(Mea Shearim)地区付近で始まった。抗議グループが市役所に向かって行進すると、警察は放水銃で水をかけて押し戻した。

 抗議を呼びかけたラビのYitzhak Tuvia Weiss師は市長に対し、ユダヤ教の安息日に駐車場をオープンしないよう求めていた。

 エルサレムの人口75万人の約3分の1を占める超正統派ユダヤ教徒は、この駐車場が安息日をないがしろにするきっかけになるのではないかと懸念している。

 超正統派ユダヤ教徒は、安息日にあたる金曜日の日没から土曜日の日没までの間は働かず、車を運転することも禁じられており、メア・シャリムで安息日に走る車を見つけると石を投げつけることでも知られている。(c)AFP