【11月7日 AFP】五輪金メダリストでも、時には宗教的な指針を必要とすることもある――。北京五輪の柔道男子100キロ超級金メダリストでプロ格闘家への転向を表明した石井慧(Satoshi Ishii)選手が6日、訪日中のチベット(Tibet)仏教の精神的指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世の講演会で、今後の進路について質問する一幕があった。

 石井選手は、ダライ・ラマの講演終了後に行われた質疑応答の際、「今、自分の中で全く分からない世界に来ている。いろいろな人からアドバイスをもらっているが、最後は自分で決めた方がいいのか、長いものに巻かれるというやり方も時に必要なのか」と質問した。

 これに対しダライ・ラマは、「状況をよく調べ、考えることだ。それによって自分自身で判断を下すことが最終的になさねばならない道だとわたしは思う」と答えた。(c)AFP