【11月1日 AFP】ローマ法王庁は30日、カトリック聖職者候補の神学生に同性愛の指向があるかを調べるうえで、心理テストが有効である可能性があるとの文書を公表した。

 ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)が承認した「聖職者候補の承認および編成における心理学の使用に関するガイドライン」と題されたこの文書は、神学校での心理テスト実施を容認しているものの、神学生候補者が事前に通知された上で、自由意志にもとづき明確に同意することが必要だとしている。

 カトリック教会は数十年にわたり、信仰と心理学の関係について検討を重ねており、ここ数年カトリック教会を揺るがしている少年に対する性的虐待が、今回の文書が作成された理由ではないとしている。(c)AFP