夫に暴力を振るわれた妻の「殴り返す権利」認める、エジプト
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【10月28日 AFP】エジプトで、夫に暴力を振るわれた妻の殴り返す権利が、イスラム教スンニ派の最高学府であるカイロ・アズハル大学(Al-Azhar University)のファトワ(宗教令)委員会によって、初めて認められた。エジプトの独立系アルマスリ・アルヨウム(Al-Masry al-Youm)紙が27日、報じた。
同紙によると、同委員会の委員長を務めるアブデル・ハミド・アトラシュ(Abdel Hamid al-Atrash)師は、「自分の身を守るために夫を殴る法的権利は妻にもある。すべての人間は神の前では平等。従って男も女もわが身を守る権利がある」と述べた。
エジプトに先立ち、イスラム諸国では相次いで同様の見解がなされている。サウジアラビアのイスラム教聖職者、アブデル・モフセン・アビャカン(Abdel Mohsen al-Abyakan)師は、妻が夫から暴力をふるわれた時、その暴力が革製のむちによるものや電線を使ったものだとしても、「同じ手段でやり返すべき」だと発言。トルコではさらに一歩進み、著名なイスラム教聖職者で作家のフェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)氏が「妻は1発殴られたら、2倍返しで夫に殴り返すべきだ」と主張している。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)によると、毎年、エジプト人女性の死因の35%が、夫からのDV(ドメスティック・バイオレンス)によるものだという。(c)AFP
同紙によると、同委員会の委員長を務めるアブデル・ハミド・アトラシュ(Abdel Hamid al-Atrash)師は、「自分の身を守るために夫を殴る法的権利は妻にもある。すべての人間は神の前では平等。従って男も女もわが身を守る権利がある」と述べた。
エジプトに先立ち、イスラム諸国では相次いで同様の見解がなされている。サウジアラビアのイスラム教聖職者、アブデル・モフセン・アビャカン(Abdel Mohsen al-Abyakan)師は、妻が夫から暴力をふるわれた時、その暴力が革製のむちによるものや電線を使ったものだとしても、「同じ手段でやり返すべき」だと発言。トルコではさらに一歩進み、著名なイスラム教聖職者で作家のフェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)氏が「妻は1発殴られたら、2倍返しで夫に殴り返すべきだ」と主張している。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)によると、毎年、エジプト人女性の死因の35%が、夫からのDV(ドメスティック・バイオレンス)によるものだという。(c)AFP