【9月15日 AFP】フランスを訪問中のローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI、81)は14日、カトリックの聖地の1つ、ルルド(Lourdes)で野外ミサを開いた。法王は、集まった15万人を超える信者に対し信仰を強くもつことを訴え、「愛の力は邪悪さに勝る」と語った。

 このミサは、カトリック教徒が信じる、聖母マリア(Virgin Mary)が同地で地元少女の前に現れたとされる出来事から150周年を祝うもの。

 法王は信者に対し、「この世界には、死や弱さ、罪よりも強い愛があることを伝えてくれる」聖母マリアの教えに従うよう求め、「愛の力は、われわれを脅かす邪悪さに勝る」と強調した。

 また、法王はローマ・カトリック教会は、離婚した信者に対しては門戸を開くことはないと明言するとともに、司教らに対し、こうした姿勢に反対する動きが広まっているものの、結婚は男女間の「不変の融合」だとする考えを固持していくよう求めた。

 ルルドには、車いすの人や担架に横たわった人なども含め十数万人が集まり、賛美歌を歌うなどしながら法王とともに祈りをささげた。(c)AFP/Carole Landry