【7月18日 AFP】オーストラリアのシドニー(Sydney)で、ローマ法王ベネディクト16世(Pope Benedict XVI)の訪問にあわせて料金を「特別値下げ」した売春クラブが大盛況だ。

 高級売春クラブ「エクスクルーシブ(Xclusive)」は、法王の滞在期間となる15日から20日まで料金を10%値下げ。その結果、連日の大盛況となった。

 あまりの繁盛ぶりに、クラブでは女性従業員5人を臨時採用したという。

「エクスクルーシブ」が「世界青年の日(World Youth Day)」向けの割引きを実施するとのニュースが報じられて以来、同クラブのウェブサイトには24時間で1万5000件ものアクセスが殺到。海外からの問い合わせも急増した。

 法王が出席するカトリック教会の公式行事「世界青年の日」に参加しようと、シドニーには現在、国内外から数千人の信者が集結している。もちろん、売春クラブのターゲットはこうした信者ではない。信者のほかにも、取材のために世界各国から3000-5000人のメディア関係者が訪れているのだ。

「エクスクルーシブ」のオーナーも、外人客が増えたのは事実だが、彼らが信者かどうかまではわからないとしている。

 関係者によると、シドニーでは2003年のラグビーW杯(2003 Rugby World Cup)や前年のアジア太平洋経済協力会議(Asia-Pacific Economic CooperationAPEC)など、大規模なイベント開催にあわせて性産業が活況を迎える傾向があるという。

 南半球のオーストラリアでは冬にあたるこの時期、通常、性産業は低調気味だそうだ。(c)AFP