【7月18日 AFP】オーストラリアでのカトリックの聖職者による性的虐待問題で、性的虐待を受けたとされる姉妹の両親が17日、ローマ法王ベネディクト16世(Pope Benedict XVI)が約束通り謝罪するよう求めるためシドニー(Sydney)入りした。

 法王はカトリック教会の祭典「世界青年の日(World Youth Day)」に出席するため、シドニーを訪問しているが、オーストラリアではカトリックの聖職者による性的虐待問題に対する教会側の対応や性的虐待の事実を隠ぺいしたとの疑惑をめぐり議論が巻き起こっている。

 法王は同国に向かう機内で、訪問中に謝罪を行うことを示唆しているが、あるバチカン関係者は16日、法王は謝罪という言葉を使っていないと思うと語り、謝罪を約束したという事実について疑問を呈した。

 だが、被害者である姉妹の両親は、法王が謝罪することを要求しており、この問題を解決するために、法王と面会することも求めている。(c)AFP/David Brooks