【6月24日 AFP】米国人の約75%は奇跡を信じ、地獄よりも天国の存在を信じている人の方が多く、約60%が毎日欠かさず祈りをささげている――。23日には発表された宗教に対する意識調査「US Religious Landscape Survey」で明らかになった。

 この調査は「宗教と国民生活に関するピュー・フォーラム(Pew Forum on Religion and Public Life)」が、成人3万5000人を対象に行ったもの。

 この調査によると、毎日祈りをささげる答えた人のうち31%が少なくとも月に1回は神が祈りに対し答えてくれると回答し、米国人の5人に1人は、少なくとも週に1回は神へ願ったことへの直接的な答えを受け取っていると回答したという。また、調査対象者の74%は天国の存在を信じていたが、地獄を信じているとの回答は約60%にとどまった。

 この調査で最も注目すべき点は、米国人の90%以上が神の存在を信じているということだ。

 その上で、調査を行ったグレッグ・スミス(Greg Smith)氏は「(神の存在を信じているうちの)60%が神は人間と関係を結ぶことができる1つの人格としてとらえていることに対し、25%(そのうち約半分がユダヤ教徒やヒンズー教徒)は神を非人間的存在としてとらえていた」と語り、「神の存在の信じ方には、大きな違いがある」と指摘する。

 奇妙なことに、調査に対し自分は無神論者だと回答した人の20%が神を信じていると答えたという。

「こう回答した人たちは、無神論者というものを本当に理解していなかったのかもしれませんね。響きがいいから、そう回答したと思いますよ。われわれはこうした回答は測定誤差としています」(スミス氏)。(c)AFP/Karin Zeitvogel