【4月2日 AFP】「最後の審判」を信じてモスクワ(Moscow)郊外の洞穴に5か月前から立てこもっているカルト教団について、地元当局者は1日、メンバー14人が洞穴から出てきたことを明らかにし、残り14人も間もなく出てくるとの見解を示した。露インタファクス(Interfax)通信が伝えた。

 洞穴のあるペンザ(Penza)州のOleg Melnichenko副知事は、「メンバーが明日(2日)、洞穴から出てくると強く確信している」と語った。

 インタファクス通信は、Melnichenko副知事が通気孔越しに説得を続けており、メンバーらは「休息をとり、一晩祈った後、2日朝に洞穴から出てくる」と語っているとしている。洞穴からは、融雪のために一部が崩壊する中、同教団メンバーのうち7人が3月28日に出てきている。

 1日に放送された露テレビの映像には、スカーフを着けた女性がよろけるように洞穴から出てきてバスに収容される様子が映し出されている。その中の1人は、バスに乗り込む際に十字を切った。

 1日に洞穴から出てきた14人の中には、2人の少女も含まれていた。だが、洞穴内の環境が悪化している中で、2歳の女の子も含むさらに2人の子どもが立てこもっているとされる。

 地元当局者によると、洞穴を出てくる前、14人は村内の住居で静かに「最後の審判」を待つことができることを保証するよう求めたという。(c)AFP/Dario Thuburn