【10月11日 AFP】地元目撃者などによると、チベットからの亡命者らが10日、インドのニューデリー(New Delhi)にある中国大使館に押しかけ、前月から施行されている宗教的規制に対する抗議活動を行った。

 警察当局によると、30-50人の亡命者らが庁舎の正門から突入し、待機していたインド警察の派遣部隊の不意をついたという。

 またAFPのカメラマンによると、僧服を着たチベット僧をはじめ一部活動家の中には、大使館の旗柱に体をくくりつける者もあった。さらには 大使館の壁や正門に赤いスプレーで「Free Tibet(チベットに自由を)」と落書きをする者もあり、インド警察に連行された。

 警察当局報道官は「大使館エリアの厳重警備区域に進入して逮捕された者は、法的手続に従って処分される」と語った。また、現在は抗議活動も終了し、平穏を取り戻しているという。

 中国政府は9月1日より、輪廻(りんね)転生を続けるとされるチベットの高僧(活仏)が転生する際は政府の許可が必要と定めた条例を施行している。(c)AFP