【7月27日 AFP】牛結核に感染したヒンズー教聖牛の処分をめぐる英国ウェールズ(Wales)議会とヒンズー教徒の論争は、議会側がヒンズー教関係者を押し切る形での結末が近づいている。

 26日、聖牛「シャンボ(Shambo)」の処分にあくまで抵抗するヒンズー教の僧侶らは、警察には牛を移送する権限がないとして抵抗を試みた。しかし警察と保健衛生当局は、裁判所から正式な許可証を取り寄せたうえで聖牛「シャンボ」を現地時間の午後7時半に処理場へ移送した。
 
 移送に際し僧侶らが物理的な抵抗に訴えたため、警察は強制執行措置をとった。

 「シャンボ」が処理場に移送された後、直ちに処分されることになれば、3か月にわたる英国の「聖牛論争」にはとりあえずの決着が付く。4月、牛結核と判断されたシャンボは、保健衛生規則に基づき処分を命じられていた。(c)AFP/Prashant Rao