【6月23日 AFP】作家のサルマン・ラシュディ(Salman Rushdie)氏に英国が爵位を与えたことについてパキスタンのシャウカット・アジズ(Shaukat Aziz)首相は22日、猛烈に非難した。この件に関してコメントしたパキスタン高官としては、アジズ首相が最高位となる。

 アジズ首相はパキスタン下院の国民議会で、「ラシュディへの爵位授与に断固として反対する。これはイスラム教徒の感情を傷つける行為だ。我々は預言者モハメッド(Mohammed)の名を汚すことを容認するわけにはいかない」と発言した。

 国民議会はこれ以前、英国に対して爵位の授与を撤回するよう求めており、また18日には、ムハンマド・イジャズル・ハク(Ijaz-ul-Haq)宗教問題相が、自爆攻撃を正当化する発言をして物議をかもしていた。

 パキスタン国内では同日、数千人の強硬派がエリザベス女王(Queen Elizabeth II)やラシュディ氏の肖像に火をつける姿が見られた。(c)AFP