「選挙は明日、今日は飲もう!」、ビールの祭典開幕 独ミュンヘン
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【9月22日 AFP】世界的に有名なビールの祭典「オクトーバーフェスト(Oktoberfest)」が21日、ドイツ南東部バイエルン(Bayern)州の州都ミュンヘン(Munich)市で開幕した。心躍るビール酒場の雰囲気、バイエルン地方の伝統的な革製の半ズボン「レーダーホーゼン」をはいた人たち、低音の管楽器の音色──22日に行われる総選挙もこのムードを台無しにすることはなさそうだ。
180回目を迎えたミュンヘンのオクトーバーフェストは、キリスト教社会同盟(CSU)の党首でもあるホルスト・ゼーホーファー(Horst Seehofer)バイエルン州首相が同席する中、社会民主党(SPD)のクリスティアン・ウーデ(Christian Ude)ミュンヘン市長の「O'zapft is!(たるに注ぎ口が付いたぞ!)」という伝統的なかけ声で始まった。会期は10月6日までの16日間。
多くの人たちが伝統的なバイエルンの民族衣装を着て集まった中、接戦が予想されている総選挙投票日の前日であるにもかかわらず所属政党の異なる2人の政治指導者は政治の話題を避けた。アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は開幕前日の20日、保守派の牙城であるミュンヘンで支持者7000人を集めた集会を行って続投への意欲を示したが、同市のテレジエンヴィーゼ(Theresienwiese)に作られたこの巨大な会場で政治家のポスターを目にすることはない。
ドイツ西部のザールラント(Saarland)州から来た元看護師の女性(65)は、「今日は何もかも忘れるのよ。パーティーだもの。政治の話はしません。それは明日の話題よ」と話した。
オクトーバーフェストは200年以上前から始まったが、2度の世界大戦と2度のコレラの大流行、ナポレオン戦争、1920年代の超インフレなどで開催されなかった年もあるため、今年で180回目だ。
オクトーバーフェストはロイヤルウェディングの際にビールが醸造されたことが始まりで、その名から見当が付く通り当初は10月に行われていたが、気候が良い時期の方が良いとして9月に開幕するようになった。来場者の間で毎回決まって話題に上るのはビールの値上がり。今年は1リットルあたり9.40~9.85ユーロ(約1260~1320円)だ。
現在では世界各地で同様のイベントが行われるようになっており、遠くは中国やブラジル、カナダ、米国、ロシア、オーストラリアなどでも開催されている。(c)AFP/Arnaud BOUVIER
180回目を迎えたミュンヘンのオクトーバーフェストは、キリスト教社会同盟(CSU)の党首でもあるホルスト・ゼーホーファー(Horst Seehofer)バイエルン州首相が同席する中、社会民主党(SPD)のクリスティアン・ウーデ(Christian Ude)ミュンヘン市長の「O'zapft is!(たるに注ぎ口が付いたぞ!)」という伝統的なかけ声で始まった。会期は10月6日までの16日間。
多くの人たちが伝統的なバイエルンの民族衣装を着て集まった中、接戦が予想されている総選挙投票日の前日であるにもかかわらず所属政党の異なる2人の政治指導者は政治の話題を避けた。アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は開幕前日の20日、保守派の牙城であるミュンヘンで支持者7000人を集めた集会を行って続投への意欲を示したが、同市のテレジエンヴィーゼ(Theresienwiese)に作られたこの巨大な会場で政治家のポスターを目にすることはない。
ドイツ西部のザールラント(Saarland)州から来た元看護師の女性(65)は、「今日は何もかも忘れるのよ。パーティーだもの。政治の話はしません。それは明日の話題よ」と話した。
オクトーバーフェストは200年以上前から始まったが、2度の世界大戦と2度のコレラの大流行、ナポレオン戦争、1920年代の超インフレなどで開催されなかった年もあるため、今年で180回目だ。
オクトーバーフェストはロイヤルウェディングの際にビールが醸造されたことが始まりで、その名から見当が付く通り当初は10月に行われていたが、気候が良い時期の方が良いとして9月に開幕するようになった。来場者の間で毎回決まって話題に上るのはビールの値上がり。今年は1リットルあたり9.40~9.85ユーロ(約1260~1320円)だ。
現在では世界各地で同様のイベントが行われるようになっており、遠くは中国やブラジル、カナダ、米国、ロシア、オーストラリアなどでも開催されている。(c)AFP/Arnaud BOUVIER