「結婚年齢の下限18歳に」イエメン人権相、8歳花嫁の死亡報道受け
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【9月16日 AFP】イエメンのフリア・マシュフール(Houriah Mashhour)人権相は14日、先週8歳の少女が新婚初夜に死亡したとの報道を受け、結婚年齢の下限を法律で18歳に引き上げるよう求める考えを明らかにした。
少女は、北西部ハッジャ(Hajja)州で40代の男性と結婚し、性交渉後に内出血のため死亡したと伝えられている。マシュフール人権相はAFPに対し、2009年以来棚上げされている法案を復活させた上で、法案で17歳となっている結婚の最低年齢を18歳に修正させたいとの意向を表明した。
問題の報道をめぐっては、イエメン政府が前日に調査委員会を設立。ただハッジャ州のアリ・カイシ(Ali al-Qaissi)知事は、少女の死亡について否定している。
同知事は国営サバ(Saba)通信に対し、「少女は存命で、家族とともに正常に生活している。家族は(報道を)一切否定している」と発言。ただ同知事は、少女が公立病院で身体面と心理面の検査を受けた後、「現在は社会保護センターに収容されている」と付け加えた。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)が11日、イエメン当局と2006年の国連(United Nations)のデータを引用して明らかにしたところによると、イエメンの未成年女性の14%は15歳未満、52%は18歳未満で結婚するという。(c)AFP/Hammoud MOUNASSAR