風船で大西洋横断を試みた米冒険家、失敗しカナダに着陸
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【9月14日 AFP】色とりどりのヘリウム風船370個につり下げられたゴンドラで12日早朝に米メーン(Maine)州を飛び立ち、大西洋横断に挑戦していた米冒険家が計画に失敗、カナダのニューファンドランド・ラブラドル(Newfoundland and Labrador)州に着陸した。13日、本人が明らかにした。
気球愛好家のジョナサン・トラッペ(Jonathan Trappe)さん(39)の試みは、たくさんの風船を家に結びつけた老人が南米へ旅に出るというアカデミー賞受賞のアニメーション映画、『カールじいさんの空飛ぶ家(Up)』のストーリーになぞらえられる。
トラッペさんの大陸間飛行は、技術的問題が発生したため、12日の日没ごろにニューファンドランドの都市コーナーブルック(Corner Brook)の西、ブローミーダウン(Blow Me Down 「私を吹き下ろして」の意)州立公園の南に位置する辺地に着陸して終了した。
カナダ連邦警察(Royal Canadian Mounted Police、RCMP)がAFPの取材にEメールで応じたところによると、トラッペさんはけがもなく、自力で荒野を脱出中だという。
地上スタッフによると、トラッペさんはセントローレンス湾(Gulf of Saint Lawrence)上空の高度4640メートルを時速93キロでニューファンドランドに向かう方向に飛行していた。トラッペさんは以前にも多数の風船で浮上する気球でイギリス海峡(English Channel)やアルプス(Alps)山脈上空を飛行した経験がある。(c)AFP