女性器切除犠牲者の支援機関、元モデルW・ディリーさんが開設
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【9月18日 AFP】ソマリア出身の元スーパーモデルで人権活動家のワリス・ディリー(Waris Dirie)さん(48)が創設した、女性器切除(FGM)の犠牲者のための支援医療機関が11日、独ベルリン(Berlin)にオープンした。
アフリカと中近東では毎日合わせて約8000人の少女が女性器切除を施されている。ディリーさんもソマリアで遊牧民の子どもとして育った少女時代に4歳で女性器切除を受けており、そのことを打ち明けたベストセラー自叙伝「デザートフラワー(Desert Flower)」(「砂漠の花」の意、邦題は「砂漠の女ディリー」)は2009年に映画化もされた。
ベルリンのワルドフリード(Waldfriede)病院内に開設された「デザートフラワー医療センター(Desert Flower Medical Center)」は、過去に女性器を切除され、現在ドイツに在住する成人女性や少女約5万人を対象に性器再生手術やカウンセリングなどを提供し、年間約50~100人の治療を目指している。また、同センターは、今後、欧州やアフリカ、アジア各地に開設を計画している同様の医療施設の試験版だという。
開設にあたり、独紙ターゲスシュピーゲル(Tagesspiegel)でディリーさんは「女性器切除は宗教、文化、慣習とは何の関係もない。純真な少女たちに対する犯罪だ」と語った。
女性器切除とは女性の貞操保護の名目で外性器を除去する施術だ。通常、幼少から15歳くらいの間に行われるが、心身への傷や感染症、時には施術が致命的になることなどが指摘され、また大人になってからも不妊や出産時合併症の原因となっている。世界保健機関(World Health Organization、WHO)によれば、女性器切除を受けた女性は現在、世界で1億5000万人いる。(c)AFP
アフリカと中近東では毎日合わせて約8000人の少女が女性器切除を施されている。ディリーさんもソマリアで遊牧民の子どもとして育った少女時代に4歳で女性器切除を受けており、そのことを打ち明けたベストセラー自叙伝「デザートフラワー(Desert Flower)」(「砂漠の花」の意、邦題は「砂漠の女ディリー」)は2009年に映画化もされた。
ベルリンのワルドフリード(Waldfriede)病院内に開設された「デザートフラワー医療センター(Desert Flower Medical Center)」は、過去に女性器を切除され、現在ドイツに在住する成人女性や少女約5万人を対象に性器再生手術やカウンセリングなどを提供し、年間約50~100人の治療を目指している。また、同センターは、今後、欧州やアフリカ、アジア各地に開設を計画している同様の医療施設の試験版だという。
開設にあたり、独紙ターゲスシュピーゲル(Tagesspiegel)でディリーさんは「女性器切除は宗教、文化、慣習とは何の関係もない。純真な少女たちに対する犯罪だ」と語った。
女性器切除とは女性の貞操保護の名目で外性器を除去する施術だ。通常、幼少から15歳くらいの間に行われるが、心身への傷や感染症、時には施術が致命的になることなどが指摘され、また大人になってからも不妊や出産時合併症の原因となっている。世界保健機関(World Health Organization、WHO)によれば、女性器切除を受けた女性は現在、世界で1億5000万人いる。(c)AFP