【9月6日 AFP】インドネシアの首都ジャカルタ(Jakarta)などで5日、同国で今週末に開幕するミス・ワールド(Miss World)世界大会を「わいせつなポルノグラフィー」だと批判するイスラム強硬派1000人以上が抗議デモを行った。

 世界最大のイスラム人口を持つインドネシアでの同大会開催をめぐる抗議活動は、ここ1週間で勢いを増し、反対派や一部の当局者らは大会の中止を求めている。

 主催者側は同大会で有名なビキニ審査は行わないと表明したが、イスラム強硬派を納得させるには至らず、5日にはこれまでで最大規模の抗議活動が行われた。ジャカルタ市内の政府庁舎前にはイスラム組織「ヒズブ・タフリール(Hizbut Tahrir)」の男女約800人が集結し、大会を中止させるよう政府に求めた。スマトラ(Sumatra)島のメダン(Medan)でも同組織のメンバー500人が大会中止を求めて政府庁舎に向け行進した。

 反対運動が激化する中、主催者側は4日、大会開催に当たってはインドネシア文化を尊重すると説明し、大会の中止を否定している。

 今年のミス・ワールド世界大会は、ヒンズー教徒の住民が多数を占め、露出度の高い水着で日光浴を楽しむ女性も多い人気観光地バリ(Bali)島で8日に始まり、ジャカルタ近郊で28日に行われる最終選考会で勝者が決まる。(c)AFP