【8月27日 AFP】ドイツ東部ドレスデン(Dresden)のエルベ渓谷(Elbe Valley)が国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産リストから抹消される原因となったエルベ川(River Elbe)に架かるワルトシュレスヘン橋(Waldschloesschenbruecke)が26日、開通した。

 ワルトシュレスヘン橋はドレスデン旧市街の交通緩和を目的に建設された。エルベ川に架かる橋としては最も長い全長635メートルで、コンクリートと鋼鉄でできた4車線の橋だ。

 橋の建設についてユネスコは、ドレスデン旧市街の景観を損なうと指摘。にもかかわらず橋の工事が開始されたため、2009年、ユネスコはエルベ渓谷を世界遺産リストから登録抹消した。抹消は2007年のオマーンのアラビアオリックス保護区(Arabian Oryx Sanctuary)に次ぐ2例目。(c)AFP