オランダのフリーゾ王子死去、スキー事故後意識戻らず
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【8月13日 AFP】(写真追加)オランダのウィレム・アレクサンダー(Willem-Alexander)国王の弟で、1年半前にオーストリアでのスキー中に雪崩に巻き込まれて脳を損傷し、18か月間にわたり正常な意識のない状態が続いていたヨハン・フリーゾ(Johan Friso)王子(44)が、12日に死去した。同国王室が発表した。
王室によると、同王子は2012年2月17日に起きた事故により「最小意識状態」に陥っていた。当初は、事故当時居住していた英ロンドン(London)で入院していたが、先月になって母親のベアトリックス(Beatrix)元女王が暮らすハーグ(Hague)のハウステンボス宮殿(Huis ten Bosch Palace)に移っていた。
王子の訃報を受けたマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相は、休暇を早く切り上げて13日に帰国することを決め、「あらゆる想定はしていたが、やはりショックだった」と述べた。また、同王子の妻マーベル・ワイス・スミット(Mabel Wisse Smit)さんと2人の子、またベアトリックス元女王へ哀悼の意を表し、「親にとって子を亡くすことほどつらいことはない」と語った。
2004年、同国の王位継承順位4位だったフリーゾ王子は、かつて麻薬王と関係があったと報じられたマーベルさんと結婚するに当たり、王位継承権を放棄していた。(c)AFP/Charles ONIANS