【8月7日 AFP】筋骨たくましく若々しいウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領(60)の肉体の秘密は、ハーブを活用した民間療法と日常的な水泳でストレスを発散しているから――。こんな「裏話」を5日、プーチン大統領の主治医が暴露した。

 クレムリン(Kremlin、露大統領府)直属医師団トップのセルゲイ・ミロノフ(Sergei Mironov)医師は、露週刊誌イトーギ(Itogui)に、プーチン大統領は「60歳にはとても見えない」とコメント。その主な理由を、大統領が「医薬品を使った治療に懐疑的だから」だと説明した。

 ミロノフ医師によるとプーチン大統領は、いわゆる「おばあちゃんの知恵」と呼ばれる昔ながらの家庭療法がお気に入りで、「蜂蜜入りの紅茶、サウナ、マッサージ」などを好み、これに日常的な水泳と十分な睡眠を合わせて若さを保つ努力をしているという。

 体調不良や整形のうわさも根強く聞かれるプーチン大統領だが、常にカメラを意識しているかのような精力的な活動ぶりはよく知られている。つい最近も、シベリア(Siberia)への週末旅行で重さ21キロのカワカマスを釣り上げたと報じられたばかりだ。先月にはバルト海(Baltic Sea)で、潜水調査艇に乗り込んで沈没した昔の軍艦を視察する様子が公開された。

 ただ、こうしたプーチン氏の「タフガイ」アピールは、クレムリンによる綿密なイメージ戦略だ。2008年には、森林保護区を視察中に逃げ出したトラを麻酔銃で見事仕留めて同行者らの安全を確保したとのニュースに、やらせ疑惑が浮上した。

 また2010年には、左ほお骨付近にできた青あざを「下手なメーク」で隠した姿に、美容整形手術を受けたのではとの憶測がメディアを賑わせている。さらに昨年末には外遊の予定を次々と取りやめ、ハンググライダーでツルと飛行した「タフガイ・アピール」中に背中を痛めたのではないかと伝えられている。(c)AFP