核戦争を想定、英政府が女王の演説原稿作成 東西冷戦中
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【8月2日 AFP】東西冷戦さなかの1983年、核戦争を想定した訓練の一環として、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)が読み上げるための演説原稿を英政府が極秘に準備していたことが1日、英国立公文書館(National Archives)が公開した政府文書で明らかになった。
原稿は、当時冷戦の緊張がそれまでにもなく高まる中、核戦争が実際に始まった場合を想定した訓練のなかで英政府の官僚が作成したものだ。
核兵器を保有する旧ソ連の攻撃により国が破滅しかねない当時の状況について「英国の長い歴史の中でも、最大の危機」と原稿には記され、またその内容は「一致団結して新たな悪に立ち向かい、私たちの国と、どこにいようと良き意志を持つすべての人たちのために祈りましょう」と女王から国民に呼びかけるものとなっていた。
原稿は、あくまでも想定内のものではあるが、「1983年3月4日、金曜、正午」を放送時刻としている。
幸いにして、女王がこの原稿を読みあげることはなかった。女王は、この原稿を目にしたこともないとみられている。(c)AFP
原稿は、当時冷戦の緊張がそれまでにもなく高まる中、核戦争が実際に始まった場合を想定した訓練のなかで英政府の官僚が作成したものだ。
核兵器を保有する旧ソ連の攻撃により国が破滅しかねない当時の状況について「英国の長い歴史の中でも、最大の危機」と原稿には記され、またその内容は「一致団結して新たな悪に立ち向かい、私たちの国と、どこにいようと良き意志を持つすべての人たちのために祈りましょう」と女王から国民に呼びかけるものとなっていた。
原稿は、あくまでも想定内のものではあるが、「1983年3月4日、金曜、正午」を放送時刻としている。
幸いにして、女王がこの原稿を読みあげることはなかった。女王は、この原稿を目にしたこともないとみられている。(c)AFP