【8月2日 Relaxnews】米旅行情報誌「コンデナスト・トラベラー(Conde Nast Traveler)」の読者が選ぶ世界で最もフレンドリーな町の1位に、「最もホットな若者向けの観光地」と称されるブラジル南部のリゾートアイランドが選ばれた。

 その町とは、「魔法の島」の異名を持つフロリアノポリス(Florianopolis)だ。ブータンの首都ティンプー(Thimphu)やニュージーランドのクイーンズタウン(Queenstown)を抑え、地球上で最もフレンドリーな旅行先に選ばれた。

 だが実のところ、フロリアノポリスがどういった点で他の場所より温かく感じられるのか、その理由についてはあまり聞かれない。読者のレビューを見ても、単純に「いい人たち」とか「息をのむほど美しい」といった言葉が散見するだけだ。

 米紙ニューヨークタイムズ(New York Times )のある記事は、フロリアノポリスを南仏のサントロペ(St.Tropez)とスペインのイビサ(Ibiza)島を掛け合わせて、横柄な態度と高い物価を取り除いた感じの場所と説明した。

 白い砂浜が約53キロにわたって伸びるフロリアノポリスは、1年を通じてサーフィンには絶好の波に恵まれ、ナイトクラブやバーが並ぶ。国内の富裕層をはじめ、旅の目的地についてしっかりと吟味した旅行者から多くの支持を集めているようだ。

 最もフレンドリーな町のトップ10入りしたすべてに共通しているのは、ブータンやミャンマー、アイルランド、インドネシアなど、それほど裕福ではないが、比較的、中小規模であるという点だ。当然ながらニューヨーク(New York)やロンドン(London)、東京(Tokyo)などの名前はトップ10には見られない。

■最もアンフレンドリーとされたのは…

 その一方で、これらの対極にある最もフレンドリーでない町の1位に選出されたのは、米ニュージャージー(New Jersey)州のニューアーク(Newark)だ。国際空港のあるこの町には、優しくないとの評価が下された。

 読者の1人は、「仕事でニューアークを訪れたことがあるが、わたしはお薦めしない。(ここを経由する)航空券は安く空港も混雑していないので、せいぜい乗り継ぎで立ち寄るくらい」と投稿している。

 乗り継ぎに便利なハブ空港で知られているニューアークが、政情不安なパキスタンのイスラマバード(Islamabad)やアンゴラのルアンダ(Luanda)を差し置いて最もフレンドリーでない町に選ばれたことは、ある意味で驚きだ。ある読者はミシガン(Michigan)州・デトロイト(Detroit)を「世界で一番汚い場所」と称したが、ニューアークはそれにも勝ったということになる。

 最もフレンドリーな町トップ10に選出された米国の都市はサウスカロライナ(South Carolina)州のチャールストン(Charleston)1都市だけだったのに対し、最もフレンドリーでない都市のトップ10には米国内の5都市が名を連ねた。

「コンデナスト・トラベラー」読者が選んだ最もフレンドリー/フレンドリーでない町は、次のウェブサイトに掲載されている。 
http://cntrvlr.com/1cs22Pu

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